CAREER BANK:世界銀行(IFC)内定者で元外資系投資銀行プロマネ、MPA(MBAの行政版)ホルダーによるキャリアの話

20歳過ぎて米国正規留学(大学、大学院)、欧州系投資銀行プロマネを経て、現在スタートアップ企業の事業推進マネージャーをしています。国連機関での就労を目指し、様々なポジションに応募し続け早4年目、ついに世銀(IFC)から内定を獲得しました。米国正規留学、外資系金融、スタートアップ企業、資格、国際機関を軸にキャリア関連の記事を展開中。

格安に留学する方法 / 一般編

「周りに留学経験者がいなくて、留学してみたいけれどもどこから手を付けていいかわからない」

 

「調べてみたけれど学費や渡航費用を捻出できる気がしない」

 

こういった悩みを抱えている人って多いのではないでしょうか?

 

語学留学、学士正規留学、修士正規留学を経験し、親族含め周りに博士課程正規留学者がいる私の経験からすると、「留学はやろうと思えばだれでもできます!」と声を大にして伝えたいです。

(なので、将来は国際機関に就労がしたくて、出来たら学士・修士は海外で取得したい、けれども金銭的に不安がある、といった方にはガンガン挑戦して自ら道を切り拓いてほしいです。)

 

留学を考えた際にまずハードルとなるのは、①言語の壁、②資金面の悩みが多いと思います。

 

①は語学留学含め自助努力でカバーするとして(そもそも①を乗り越えるために留学する側面もあるので・・)、今回は②にフォーカスしてお伝えします。

 

資金面のハードルをクリアするために必要なことは二つです。

 

 

・情報収集!

・(得られた情報を基に)行動、行動、行動、つまり実際に申請する!

 

至ってシンプルなのですが、とにかく泥臭いです!笑

 

 

【情報収集について】

 

・何から調べたらいいの?

 

 

まず調べるべきは、自分が行こうとしている大学が提供している奨学金情報です。どの大学にも、在校生のXX学部の人、成績上位者に付与する奨学金が準備されているものです。

 

往々にしてこうした奨学金は、その大学の卒業生だったり関係者で、経済的にかなり余裕のある方が、後進に向けて提供していたりというケースが多いです。また、日本でいうところの国公立大学だったりすると、連邦政府や州政府からGrant(助成金)という形で経済的援助がある大学も少なくありません。

 

 

・どうやって調べたらいいの?

 

 

大学のホームぺージへ行き、”Financial Aid”、”Scholarships and Grants"といったキーワードのタブへ行きます。

 

ただ往々にして、具体的な情報は在校生用のページ(つまり在校生のアカウントが必要で、在校生しかアクセスできない)等に記載されています。

 

なので、まずは生徒の財政面の相談を担当する方のコンタクト情報が、”Financial Aid”タブ内に記載されていることが多いので、詳細はそのコンタクト先へ投げかけるとよいです。

 

例として、ハーバード大学の場合、半分以上の学生が(返済不要の)奨学金を受領しており、全学生が借金を抱えることなく卒業し、20%以上の学生は家族から一切経済的な支援を受けていないそうです(https://college.harvard.edu/financial-aid)。

 

上記の例は、ハーバード大だからという例外ではなく(勿論、言わずもがなトップ校ですので、財政的に余裕のある大学だと思いますが)、コミュニティカレッジだったり州立大学でも散見されます(勿論、全体のどれくらいが奨学金を受けているかといったレートは各大学で異なりますので、そこは大学選びの際に基準の一つにしてみてください)。

 

 

・大学の奨学金以外では、ほかにどういった方法がある?

 

 

外部機関の奨学金を活用することができます。有名どころだと(学部生は対象外ですが)フルブライト奨学金https://www.fulbright.jp/index.html)とかです。

 

フルブライト奨学金以外にも、マイナーな奨学金はあふれているので、以下のような奨学金検索サイトでご自身にマッチする奨学金を探してみてください。

 

・CollegeScholarships.com(https://www.collegescholarships.com/

 

・Fastweb(http://www.fastweb.com/

 

・Scholarships.com(http://www.scholarships.com/

 

・College Scholarships.org(http://www.collegescholarships.org/financial-aid/

 

・UNIGO(https://www.unigo.com/scholarships

 

・Sallie Mae(https://www.salliemae.com/college-planning/college-scholarships/

 

*リンク切れの場合は、ウェブサイト名で検索してみてください。

**奨学金検索サイトなので、奨学金情報が重複する可能性もございます。

 

 

・その他

 

 

奨学金とは異なるのですが、Fund Me等のクラウドファンディングサイトを活用して、学費を捻出する強者も昨今はいます。私の知人も修士課程進学費用をクラウドファンディングサイトから捻出していました。笑

 

クラウドファンディング目的を起業等に限定しているサイトもありますが、学費捻出目的で活用できそうで有名どころだと以下クラウドファンディングサイトがあります。

 

・GoFundMe(https://www.gofundme.com/

 

・Indietgogo(https://www.indiegogo.com/

 

・Fundly(https://fundly.com/

 

 

【申請方法について】

 

申請方法については基本的に各大学、奨学金制度によって異なるので、各制度情報を読み込み、分からない点は都度担当者とメール等でやり取りをして正しく理解するように努めてください。

 

自己責任が原則ですので、尋ねなければ何も教えてくれないですし、尋ねてもたらい回しにあうこともしばしばです。私も奨学金に関し窓口担当から納得のいく対応をしてもらえなかったので、その上の人へ直談判したところようやくまともな対応や回答がもらえました。泣

 

以下はかなり一般的な奨学金申請者に課せられる条件です。今の内に少しでも条件を満たせるよう準備することをお勧めします。

 

=====(以下は、奨学金全般)====

 

・大学(院)に在学中、又は入学許可が下りていること

 

・成績(GPA)が規定値を超えていること

(GPAは最低でも3.0(4.0中)を保つようにしてください。GPAが3.0以下だと、奨学金の選択肢がかなり狭まります *GPA3.0でもぎりぎりなくらいです)

 

=====(以下は、奨学金の種類により)====

 

・スポーツ、芸術等の分野で、一定の成績やパフォーマンスをおさめていること

 

・特定の人種をルーツにもつこと

(日本人専用の奨学金ポリネシア系の方専用の奨学金とかがあります)

 

・コミュニティーサービス、ボランティア活動等の課外活動に継続的に参加していること

 

・〇〇学部に所属していること

 

アメリカ国籍でなく、アメリカに移民する意思のないもの

 (学校によっては、卒業後にアメリカに留まって就労されることを嫌う大学もあります)

 

上記はこれまで私がみたことのある奨学金条件から抜粋したものですが、家族の経済状況をどうこう聞いてくることは基本的になかったように記憶しています。

 

ここらへんは、アメリカは非常にドラスティックで、家庭環境に関係なく、学術的・身体的に優れたものには奨学金をだすというスタンスです。

 

 

このことを考えると、学校に通いながら遊びほうけるなど出来るわけもなく(勿論、メリハリは大事です)、図書館に缶詰めな留学生活を送ったりします。笑

  

ただ、自分自身振り返ってみても、奨学金を自身で得ながら、勉学や課外活動に励む学生生活はなによりも代えがたく、留学生活を苦しんだ人ほど卒業後も活躍している人が多いと感じます(周りをみての肌感覚ですが)。

 

 

 

 

こうした奨学金やサービスを駆使して授業料や教科書代(学術書はどれも結構高い)を捻出することは十分に可能ですので、家庭環境に恵まれなかったとしても、留学で自身の道を切り拓くことが可能です!!

 

育〇会が提供する“奨学金”という名の教育ローンを借りる必要もなければ、そもそも夢を諦める必要は全くありません!

 

留学によって人生が変わった人の一人として、経済的理由により留学やその先にあるご自身の夢を諦めている学生には、是非チャレンジしてほしいと思っております。他、ご質問ございましたらメッセージや、TwitterのDMでも受け付けております。

世界銀行東京事務所に訪問

現在勤務している会社が、東京で開催される国際展示会に出展するので東京に行ってきました!

 

転職以来の東京(海外出張のたびに羽田空港とか、成田空港には来てましたが)なので、懐かしかったです。やっぱり東京はいろいろと刺激的な街だな~と実感しました。

 

やっぱり、日本でキャリアを築くなら、東京がベストで、あらゆる機会に恵まれているな~と実感しました。

 

さて、今回の東京出張でやりたかったことの一つに、世界銀行東京事務所への訪問があります。

 

現在、国際金融公社(IFC)本部(ワシントンD.C.)への入行準備をしていますが、渡米前に東京事務所に勤務されている行員の方と一度ご挨拶しておきたかったです。

 

過去何度も世界銀行関連のセミナーでは、世界銀行東京事務所を訪れたことがあるのですが、まさかこうして世界銀行グループの一員(入行前ですが・・)として訪問する日がこようとは・・

 

本当に感慨深すぎて、世界銀行東京事務所が入っている富国生命ビル前で無意味に立ち止まってビルを眺めたりしてました・・笑

 

いよいよ世界銀行東京事務所へ訪問するのですが、緊張。。

 

けれど、その緊張はすぐに杞憂であり、世界銀行、国際金融公社それぞれのコミュニケーション・オフィサー、総務(?)の方に親切に職員の方々にご紹介して頂けました。

 

職場を訪問して感じたのは、以前私が在籍していた民間の金融機関と雰囲気が多少似ていると思いました。

 

やはり、日本人気質なのか、勤務中はそんなに周りと雑談したりとかいったこともなく、ひたすらお仕事に邁進している様子でした。

 

これは、どちらかというと一人で集中して作業をしたい私にとっては少し安心した部分でもあります。ただ、ワシントンD.Cがどうかというと、恐らく雰囲気は違うでしょう。

 

世界銀行、国際金融公社の両方の社員さんからアドバイスされたのは、”とにかくネットワークをすること”です。

 

世界銀行、国際金融公社で勤務すると、しょっちゅう「コーヒータイム」と称して、ネットワークがてらコーヒーを飲みに行くそうです。

 

ここらへんは外資系金融の海外オフィスと似ているかもです。

 

ネットワークというと、夜の飲みがあるのかと恐れていたのですが(私は早く帰って家族と過ごしたい人なので)、ネットワーク=コーヒータイムで安心しました。

 

また、ネットワークが大切ということで、国際金融公社の現役行員のかたや、財務省から出向されて交際金融公社で勤務されている方をご紹介して頂けることになりました。本当に感謝です。

 

今回、東京事務所を訪問することで、今後自分が国際金融公社の行員として勤務するイメージがもてました。

 

大学時代を含めると、それこそ10年来の夢が叶い国際機関で働くことになるので、高揚感しかありません。

 

入行までに、少しでも自分のバリューを高め、国際金融公社の行員として貢献できるよう頑張ります。

国際機関を目指す人も転職サイトに登録しておくべき理由

国際機関への就労を志すものにとっても、転職サイトへ登録しておくことは有益である。

 

ご存知の通り、国際機関ではリクルートミッションと称して、年に1回程度、国際機関の人事官を該当国に派遣をしている。

 

複数の国際機関がリクルートミッションで来日をすることがあるので、絶対にこの機関でないと働きたくないといった強いこだわりがない場合、候補者からすると年に数回チャンスがあることになる。

 

感覚としては、1月~4月にリクルートミッションが実施されることが多いような気がする。

 

リクルートミッションへ応募する場合、多くの場合、

 

 

  • エントリー(1次書類選考)が受理された場合(エントリー時点で、要件を満たしていないとかで、先に進めないこともある)、既定の書式を渡され応募書類を提出(2次書類選考)

 

  • 書類選考通過後は複数回の面接

 

となるケースが多いようで、実際に私もこの流れだった。

 

上記ステップを全て体験できたのは、運よく合格することができた世界銀行リクルートミッションのみであるが、①と②は複数の国際機関リクルートミッションで体験済である。

 

国際機関によって、リクルートミッション時に委託している転職サイト先が異なる。私が経験したリクルートミッションでは、日経キャリアとキャリトレを使用していた。

 

日経キャリアもキャリトレもそれぞれ登録が必要で、自身のプロファイルや職務経歴を記載していくことになる。

 

リクルートミッションが訪日する情報が公開されてから、大体①と②を合せて1カ月強程時間があるわけだが、何よりも力を入れたいのは②である。

 

なので、①の作業に時間を費やす余裕はないので、リクルートミッション訪日情報を得る前から、日経キャリア、キャリトレへ自身のプロファイル及び職務経歴書を常に最新のものにしておくことをお勧めする。

 

これは私の感覚なのだが、転職サイト経由で、リクルートミッションへエントリーした際に、エントリー(一次書類選考)にはさほど時間をかけていないと思われる。私も勤務先の新卒採用や中途採用活動で、応募種類に目を通したことが過去何度かあるが、書類選考は当然ながら骨の折れる作業だ。一人一人の学歴、職歴、志望動機を読込み、その方がどういった人生・キャリアを歩んでこられて、どういった人材なのかを把握するのだから、(応募数にもよるのだが)それこそ複数名で数日かけて取り組んだものである。

 

私がエントリー(一次書類選考)へ応募した時は、往々にして1~2営業日内に返事が返ってきて、二次書類選考用の書式を受領していた。恐らくエントリー(一次書類選考)時に確認する点は、年齢、学歴、職歴、国籍等が応募条件とマッチしているのみ見ているのだろうと思われる(この段階だと職務経歴書等の応募種類も全て日本語)。

 

とはいえ、キャリアサイトに登録するプロファイルや職務経歴の内容を適当に書きすぎて、伝え方が悪かったことが原因で落ちることは避けたいので、最低限、記載内容とリクルートミッションが課している応募条件とがきちんとマッチしているか、誤記や漏れはないかとったこと程度は必ずチェックすべきである。

 

転職サイトの職務経歴欄を記載する際にお勧めなのが、「外部の方のサポートを受ける」方法である。難易度が低く、自身の時間節約にもなり、且つ第三者からの意見を取り入れることができるので是非とも試してもらいたい。

 

  • 転職サイト自体が提供している職務経歴書転記サービスの活用

 

転職サイトによっては、既に自分が準備した職務経歴書(Word等で電子データとして保有)を提供すると、その転職サイトのスタッフが、転記代行を実施してくれる。

 

あくまで転記なので、何か新たに書き上げてくれるわけではないのだが、こうした転記作業の中で、スタッフの方から内容の確認が入ったり、また自身でも再度自分の職務経歴を自然と読み換えることにつながるので、新たな発見につながりやすい。職務経歴を作成する時は、往々にして自身の体験を忠実に表そうとしすぎて読み手の理解や認識を置き去りにしてしまうことがあるものである。

 

 

転職サイトに登録する際、自身のアカウント設定で「転職をいつ頃考えているか?」といった設定項目を「今すぐ」とかにしておくと、結構色々なリクルーターからお声かけ頂くと思う。中には当てずっぽうな勧誘もあるが、所謂「プライベートオファー」や「プレミアムオファー」といった類のものは、自身のこれまでのキャリアと近い案件を紹介してくれたり、そのリクルーター自身が得意とする業界だったりとかが多い。

 

こうしたリクルーターへ返信をして、(国際機関が最終ゴールだと伝えても伝えなくてもよいが)「幅広く転職の可能性をみている」と伝えると喜んでお手伝いしてくれる。

 

リクルーターにもよるのだが、職務経歴書の添削や、模擬面接への対応もしてくれるので活用しない手はない。特に職務経歴書の添削はメールのやり取りで済む場合がほとんどだし、多くの発見がある。

 

私の感覚としては、大手のリクルーターよりもブティック系のリクルーターの方が、こうしたきめ細やかなサポートをしてくれる気がする。

 

上記①と②を試して、自身の職務経歴書と1~2週間向き合うだけで、かなり大きな発見があると思う。私自身、職務経歴書を更新する度に、「これがベストな状態」と自信をもって作成するのだが、こうして第三者からの意見に揉まれ、時間をおいて見返すと、「なんだこれ?全然アピールしきれていないじゃん!」と思うことがよくある。

 

こうして転職サイトを活用しつつ最終化した自身の職務経歴書をベースに、英文の国際機関応募種類を埋めていくと効率的と思われる。

*但し、私の肌感覚として、民間向けの職務経歴書の書き方と、国際機関向けの職務経歴書の書き方は異なるような気がしてならない。これは単に倍率の違いからくるからなのか、同じ職務経歴書でも、民間企業への中途採用応募で書類ではじかれることはあまりなかったが、国際機関では基本的に書類選考に通らなかった経験から感じることである。

 

とにかく、転職サイトに掲載している自身のプロファイル及び職務経歴書を使用して、国際機関のリクルートミッションへ応募することもあるし、リクルーターから魅力的な案件を紹介してもらうこともあるし、転職サイト・リクルーターからのサポートを得て職務経歴書を強化することもできるし、幾つかの転職サイトに登録しておかない手はないと思う。

*受信メールが増えることは面倒だが・・・。

 

世界銀行財務部(トレジャリーオペレーション)ポジションの面接

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今回は備忘録的ではあるのですが、世界銀行財務部(トレジャリーオペレーション)の面接について書きます。

*あくまで世銀JPO枠です。

 

この面接の結果ですが、無事に合格することが出来ました。IFCからもオペレーショナルリスクマネジメントのポジションのオファーを頂いていたので、熟慮の結果、IFCを選ばさせて頂きました(妻からは「なんであなたが選ぶ側になってるのよ!??」と言われましたが、確かに本当にありがたいお話です・・泣)

 

合格したからよかったものの、当の私は面接の途中で「あ、こりゃ落ちたな・・」と思いました。なんでそう思ったかというと、面接官たちの表情や、面接官からの質問に対してうまく答えられているという実感がなかったからです。

 

正直、合格通知を頂いて、自分で「なんで?」と思ってしまいました・・(笑)

 

面接の流れですが、まずはエクセルを活用してのテスト。その後、パネルインタビューという流れで進みました。

 

【エクセルテストについて】

 

エクセルでのテストですが、面接調整してくれるセクレタリーの方から、メールでエクセルが送られてきます。エクセルの中に、質問が数問あり、それらに制限時間内に答えるといった流れでした。

 

リモートで実施してはいますが、エクセルの試験を受けている間中、そのセクレタリーの方とテレビ会議を繋いでいます。監視をされているのか、質問等に応えるためにそこにいるのか謎ですが、テレビ会議で画面は見られるので、試験受験中の自身の表情がつつぬけなわけです・・(笑)

 

エクセル試験の内容詳細については書けませんが、質問は2種類に大別されます。1つは、金融知識に関するもの(マネーマーケットとは?キャピタルマーケットに該当するプロダクトはどんなものがあるか? 等)で、もう一つは、膨大な金融商品情報が入ったエクセルシートから、ピボットテーブルを使用して、XXの商品数は?といった具合に集計する問題です。

 

金融業界経験者といえど、会社や国が違えば、取扱う金融商品が異なるわけで、日本の金融業界出身者からすると、米国の金融が基礎となる世銀のこうした問題は、あまり土地勘がないなか恐る恐る進むような感覚におそわれました。

 

ただ、金融であることに変わりはなく、基礎的な質問が複数あるので(上述のような、マネーマーケットとは?みたいな問題)、そうした問題をきちんと攻略すること、英語の読み間違えや解釈の間違いをしないよう細心の注意を払うことが必要になると思います。

 

後者の集計問題は、ピボットは問題なく使えたとしても(私は、念のためピボットテーブルの解説動画を事前に数回見ておきました)、金融商品の各特性について理解していないと、集計を求められている商品が、このシート上でどう表現されているか理解不能に陥ってしまいます(私自身、まったく自信はなかったです)。とにかく、一つ一つのセルの項目名が何を示しているか注意深く見ていき、入力されている値を確認しつつ、自分の理解とあっているか確認していきました。

*ちなみに米国債の比重はかなり大きいので、米国債についての知識は必須と思われます(日本の金融マンが、JGB(国債)に慣れ親しんでいるのと同じ感覚なのでしょうね・・。私は米国債はあまり扱ってこなかったため、自信をもって回答ができませんでした)。

 

【パネルインタビューについて】

 

パネルインタビューは、以下の陣容でした:

1.男性マネージャー1名

2.女性スタッフ2名(採用ユニット)

3.女性スタッフ1名(オペレーション部内の別チームから)

 

ざっくりとした感覚的なことになるのですが、こちらがひたすら笑顔で、一生懸命面接の問答に答えるが、あまり盛り上がらなったですね。なかなか塩対応でした・・泣

 

おぼえている限りで以下のような質問を受けました:

 

・ トレーディングライフサイクルを説明して?

・ 過去の職歴から、セトルメントをやったことあるっぽいけど、そのときやっていたこと(金融商品、プロセス等)について説明して?

・ マーケットユーティリティモデルのこと書いてあるけど、これってどういったこと?

・ チームをマネージする経験があるみたいだけど、どういったことに気を付けている?

・ 将来、トレジャリーオペレーションで何をやりたい?中長期でそれぞれ話して?

 

といった内容でした。正直、証券決済のポジションなので、「まあ、聞くだろうね」といった内容の質問ばかりでした。ただ、自分がこれまでみてきた金融の世界や得てきた知識と、アメリカを基準の世銀内での金融の世界が同質のものなのか、そこはなんとも確証をえないまま、自分なりにこれまでの経験・知識をフル動員して質問に対応しました。

 

特に、業務に突っ込んだ内容(上述の例だと、トレーディングライフサイクルや、セトルメントについて)では、自分が回答した後に、明らかに興味を失っているような表情のスタッフもいて、なんとも逃げ出したい気持ちでした・・。

 

ただ、とにかく最後まであきらめずに笑顔で自信ありげに質問に答え続けること、その最中にちょいちょい自分の強味をアピールすることを意識して1時間のパネルインタビューを終えました。

 

正直、テストのフィードバックも、パネルインタビューのフィードバックも受けているわけではないので、私のどこを買われてこのポジションに対しオファーをだしてくれたかいまだに謎です。。

 

ただ、財務部(トレジャリーオペレーション)のポジションの面接では、エクセルテストがあったり、業務上の具体的な内容について受け答えしたりと、金融のオペレーション(証券決済)経験者でないと厳しいだろうなと思うような内容でした。

 

証券決済について学びたい方はこちら(証券決済従事者のバイブルです): 

証券決済システムのすべて

証券決済システムのすべて

 

 

投資銀行のオペレーションズ部門って何をやっているの?

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私が欧州系外資系金融機関で働いていた頃、新卒採用のリクルーティング活動に携わらせていただく機会が何度かありました。

 

外資系金融機関は基本的に部門別に採用活動を行うので、同じ会社といえど、他部門のリクルーティングチームはいわばライバルのようなものでもあります。

 

投資銀行部門、株式部門、債券部門とかは、インターネットや書籍から得られる情報も比較的多いですし、部門名称から何をしている部門なのか把握することができると思います。

 

一方で、オペレーションズ部門として求人を出すと、よく学生から「オペレーションズ部門は一体何をしているのか分からない」といった声をよく聞きましたし、実際に学生さんとお話させて頂く時も、あまりオペレーションズ部門について理解できている方は非常に少なかったです。

 

そこで、今回はそのオペレーションズ部門の業務内容について簡単にご紹介できたらと思います。

 

~オペレーションズとは~

 外資系金融と邦銀、また各会社によって呼称は異なりますが、大体は 管理部、業務部、オペレーションズ部 といった呼称であることが多いようです。

 

よく会社の総務部や財務経理部と混同されることがありますが、(金融機関によって事情はちがうかもしれませんが)オペレーションズ部門とは似て非なるものです。私が所属していた金融機関でも、総務部、人事部、経理部、オペレーションズ部と別組織として構成されていました。

 

では一体オペレーションズ部門とは一体なにをしているかという所ですが、ざっと以下になると思います:

 

・証券決済

⇒ 有価証券(⇒つまりお金そのものでなく、お金と交換することのできる”もの”)の決済(⇒お金との交換)を行う。プロダクトも、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券、上場デリバティブ、店頭デリバティブ・・といった具合に、それぞれに証券決済プロセスが存在し、その数だけ金融機関内で担当チームがいることになる。

 

*詳しくはこちら(オペレーションズ部門勤務者のバイブルです。必読です。)

証券決済システムのすべて

証券決済システムのすべて

 

 

・資金決済

⇒ 上記、証券決済で有価証券という”もの”を相手方におくったり、相手方からうけとった際に、その等価となるお金を授受する。また、単純にお金を相手先から受けたり、逆に送ったりする(日本円だけでなく、当然外貨も取り扱う)。

 

*詳しくはこちら(こちらは特に銀行オペレーションズ部門のバイブルです)

決済システムのすべて

決済システムのすべて

 

  

・担保管理

⇒ 金融機関が顧客へ資金融資を実行する際、また顧客と証拠金取引を行う際、担保として顧客が保有する有価証券を預かることがあるが、その担保品の管理(つまり、担保品の時価(*XX日時点で、この有価証券という”もの”は一体いくらの価値があるのかを示す金額)が、担保として必要な金額分を満たしているかどうか確認し、メンテナンスする)

 

・バリュエーション

⇒ 金融機関内で保有している有価証券の時価情報を管理する。そんなのブルームバーグをみれば一目瞭然ではあるのだが、金融機関内独自のシステムで時価情報を管理していたり、そもそもブルームバーグで時価情報がない有価証券(いわゆる私募債といって、発行数が極端に少ないため、その有価証券の価格を形成するマーケットが存在しない。よってブルームバーグに情報が掲載されていない)とかの時価情報を発行・入手・管理する。

 

・オンボーディング

⇒ 金融機関と新規で取引を行うにあたり、その顧客情報について調査、精査する。特に昨今アンチマネーロンダリングが国際的に課題となっているので、オンボーディングプロセスの重要性は増している。こうした顧客情報の確認プロセスをKYCプロセス(Know Your Client)という。

※余談だが、こうしたアンチマネーロンダリングの潮流を知っていると、匿名送金ができる一部仮想通貨の将来性にはどうしても懐疑的にならざるをえない。。現にコインチェックさんでは取扱いやめたそうですし。

 

・口座開設・口座管理

⇒ 晴れてオンボーディングプロセスが完了したら、その顧客情報を実際に行内システムに入力する。口座開設というと物理的に通帳を作るためというイメージが大きいと思うが、金融機関視点からみると、その顧客に行内のユニークIDを付与するといったイメージに近い。

当然ながら、顧客情報も日々色々な要因で変化する(住所変更とか)ので、そうした情報を更新することも含まれる。

 

・レポーディング

 ⇒ 銀行口座や証券口座を保有していて、毎月とか年一回とか送られてくるレポート(残高報告とか、取引報告とか、配当金のお知らせとか、まあ色々な種類があります)を管轄します。

こういったレポートも、取引の内容毎に、年に一回とか、毎月一回とか、都度とか、規制で定められています。一件地味で単純なことなのですが、重要な仕事の一つです。こういったレポートの管轄もオペレーションズ部が担当します(実際の印刷、封入、封緘、発送は外注している金融機関が多いです)。

 

・各種プロジェクト(新ビジネス、規制対応)

 ⇒ 当然ですが、新ビジネス(新商品とか)を立ち上げる時、新規制に対応するとき等、オペレーションズ部は中心的な役割を果たします。というのも、新ビジネスの絵を描いたり、金融庁等が新規制を発表したりとかで、それらを実際の現場に落とし込んで、日々遂行するのはオペレーションズ部が担当する比重が業務の性質上高いからです。

ここは、オペレーションズ部で勤務する醍醐味でもあり、オペレーションズ部が単なる事務屋さんではないこと(フロントの方の中には、オペレーションズ部 / バックオフィスを単に事務作業をしている人といった風に、下に見る方も少なくなかったですが・・)の一つの証左かと自分では思っています。プロマネスキルを身に着けるにはうってつけです。何故なら、金融では「失敗」は許されないので、プロジェクトの難易度が全般的に高いです。それを英語を駆使しながら、海外オフィスの意思決定者やステークホルダーとせめぎ合いしながら進めていきます。

 

*他にも、アセットマネジメント業務を担当するオペレーションズ部では、投信計理といった業務も行います。

 

以上、ざっとオペレーションズ部内の業務について書きました。証券決済と資金決済はその幅が広く、内容もかなり深いため、オペレーションズ部の証券決済・資金決済業務に興味のある方は専門書を読むことをお勧めします

 

今回の書き方だと、証券決済と資金決済の割合がオペレーションズ業務のほんの一部のように映るかもしれませんが、正直、オペレーションズ部全社員の内、証券決済・資金決済を担当している人は6割~7割にはなるのではないでしょうか。それくらい、オペレーションズ部内の核をなす業務です。

 

キャリアとして面白味のある仕事だと個人的には思っています。

民間での就職活動、国際機関への就職活動で得た経験、情報のご紹介

こんにちは。

 

突然ですが、私は就職活動がきらいではないです。何故なら、就職活動をとおして自分のマーケットバリューを測ることができるからです。

*根底には、「自分のかぞくをどう養うか」という意識やプレッシャーを、学生時代(学生結婚なので)から持っているからだと自分では思ってます 笑

 

私の経歴に記載しているように、これまで①米国正規留学(学士・修士)、②欧州系投資銀行への就職(職種は業務サイドのプロマネだが)、③スタートアップ企業への就職を経て、今回IFCへと転職することとなりました。

 

それこそ、国際機関への就職関連情報収集は大学院時代までさかのぼりますし、民間での就職活動(中途含)も同じくらい長い期間みています(実際に転職はしないが、リクルーターと会ったり、自分のマーケットバリューを測るために応募してみたり (⇐ 怒られそうですね・・汗))。

 

こうした経験から、私なりに見えてきたもの、経験してきたことが蓄積されてきましたので、そのことについてご紹介させて頂けたらと思います。

*あくまで私の私見であることご了承ください。

 

~民間での就職活動~

【新卒採用】

・国内大学出身の場合、大学名は重要

 

・海外大学出身の場合、余程有名大学でない場合は、特に気にされない

⇒ 一種の学歴ロンダリングですね (笑)

 

・GPAは見られる

⇒ 本業への取組み方(つまり本業が仕事に変わったときに、どういった取組み方をするかの示唆になる)、学習能力について参考にされる

 

・実績や経歴がないため、いかに自分のROIが高いかを見せることが大切

⇒ XXサークルの副〇〇という役職をこなしたというアピールはやめる。

 

・あくまで将来への投資とみられるため、将来何がしたい(=会社へのリターン)かを語れるかは重要

⇒ 特に応募している会社のビジネスモデルの根本理解と、将来の市況、自分が学業で学んできた専門を絡めて、自分の将来像が語れるとかなり強い

 

・他と差別化させようとしすぎて、「扱いにくい新人」イメージは与えない

⇒ 一度、イタリアかどこかの帰国子女であることをアピールしようとしたのか、面接の去り際に「チャオ」と言われたが、みんな目が点だった。。勿論、その日のリクルーティング活動フィードバック時には、その話で持ち切りだった(「空気が読めない、扱いづらそう、顧客や上級管理職とのミーティングに連れていくのが怖い」という意見が多く、やっぱり落ちました)。

 

中途採用

・学歴はそこまで気にされなくなる

 

・当然にGPAもそこまで気にされない

⇒ そもそも書く人も最早少なそう。

 

・その分、過去実績や経歴が重視される

⇒ ここのアピールがかなり大事になる。英文レジュメの場合は、できたら1ページ(長くて2ページ裏表)にまとめることが好ましいと思われる。

 

・将来何がしたいかも聞かれるが、それよりもいかに企業が直面する喫緊の課題解決に貢献できるか

⇒ 民間で中途採用募集を出すときは大体以下3パターンに分かれると思う。

①人が辞めた、②事業拡大・規制対応・体制強化を行っている、③職種・会社的に常に人材募集している。 

①であれば、まずはその辞めた人のタスクを、どれだけ短期間に100%カバーできるようになるかが見られるため、即戦力となる=過去の経歴や実績との親和性が重要。

②であれば、事業拡大にしろ規制対応にしろ、新たにどんどん追加されるタスクを、以下に早く効率的にさばいて、標準化させられるかが鍵になる。よって、過去経歴や実績との親和性も重要だが、何よりも学習能力が高く、自ら能動的に動けるかが鍵になる。

③の場合は、営業職やコンサル系に多いと思うが、何よりも結果をだせる人材かどうか。アプローチはそれぞれ異なっていてもよいが、募集企業が求める結果(数値)をだすだけのノウハウ、熱意、人脈等をもっていて、実際にそこにコミットできるかを

 

・喫緊の課題解決(人員不足)のための中途採用なので、いつから働けるかも重要

 

~国際機関での就職活動~

【YPP】

・あくまで試験

 

・試験対策は限られるが、リーディングアサイメントのカバー、専門分野の体系的学習、国連機関にインターン等で関わっておく(業務フローや、システムに慣れる?)とかが有効と思われる

 

・あとは英文の要約、要約、要約 ⇒ 手書きで練習するとよい

 

・学士、職歴無しで応募可能なくらいなので、とにかく試験突破が鍵

*面接は私には未知の領域なのでコメントは控える。以前、国連競争試験を勝ち抜いた現役国連職員の方とお話し、YPPの受験が控えていることをお伝えすると「試験さえ通ったら、面接なんてどうにでもなるよ!」というコメントを頂きました。とは言え、YPP統計情報をみる限り、当然に面接で落ちる方も一定数いるようなので、油断大敵ですね。

 

【JPO *外務省管轄分】

・ 英語能力マスト(TOEFLよりも断然IELTSの方が点が取りやすい!!)

⇒ 外務省国際機関人事センターの担当者の話や、広報の話だと「TOEFLの点で足切りはない」と書いてあるが、元国連職員で人事をされていた方で、某大学で国際機関の就活支援をされている方のお話だと「足切りは存在する」とのこと。因みにその方のお話だと、TOEFLで100点以上(最低ラインなので105以上欲しいらしい)、IELTSで7.0以上(こちらは7.5あれば大丈夫と言っていたい)。

 

・志望動機書に熱を込める

⇒ 外務省国際機関人事センターの担当者も「ここはしっかりとみている」とのコメント。

 

・申請書の記入見本があるので、その記入見本の通りに忠実に書く(書類選考するのは役所の人間ということを意識する)

⇒ JPO初受験時に、申請書最後の自著欄に、自分の名前をタイプして提出してしまいました。翌年気づくのですが、自著はちゃんと紙にペンか何かで記載・スキャンするとかでないと、書類不備とみなされるようですね。 

 

・専門性を追求される

⇒ 日本的なジェネラリストで、なんでもそつなく仕事がこなせる人よりも、ある分野に大学・大学院・職歴と一貫性がある方が望ましいらしい。 これが、日本だとなかなか難しい所ではある。というのも、新卒入社で入った会社=必ずしも大学・大学院で勉強した分野とは限らないし、大学・大学院で学んだ分野を扱っている企業に入れるとも限らない。専門性の積み上げを困難に感じる人は多いと”勝手に”思っている(自分もそうだったので)。

 

【JPO *世銀リクルートミッション】

・英語力はマストだが、一方で外務省主催のJPOのようにTOEFLやIELTSといった英語資格は応募要項にない

⇒ 一次面接は日本人面接官と英語で実施(面接官もそんなにペラペラというわけでもない)、最終面接は採用ユニットの職員(私の場合は、英語が母国語の方が多かった *面接者のプロフィールをLinkedinで面接前に調査しました(笑))と面接だった。面接できちんと英語で理路整然と答えられたら、英語の資格を基準に判断することはないということだろうか。

 

・申請書の職歴欄の書き方

⇒ 外務省主催のJPOの応募用紙とは様式が異なる。申請書の職歴欄の書き方については、世銀リクルーティングミッションの度毎に、世銀の人事官がレジュメ書き方セミナーを実施してくれている。そこで指導される職歴欄の書き方にのっとって記載できるよう注意する(*実際に私も世銀人事官が指導するレジュメの書き方に変更した年に、書類選考を通過(2つのポジションに応募して両方書類選考通過)することができた)。

 

・専門性

⇒ ここは外務省主催のJPOと同様と思われる。

 

中途採用

*書類専攻で突破したことないですし、この領域までいけてないので割愛します。

外務省国際機関人事センター中途採用情報を取り纏めてますし、Shota Kameyamaさんが運営するunjob.siteでも空席公募が参照できます。

 

unjob.site

 

 あとは、空席公募毎にそれぞれの案件次第というとこでしょうか。

 

世界銀行で長期間勤務されていた日本人職員の方と、(電子メールでですが)やり取りさせて頂いた際に頂いたアドバイスとして、誰がHiring Managerを見分けることが大事と言っていました。

なんかプロジェクトが組成される際に、そのプロジェクトを担当している責任者の方にアピールができれば、意外とプロジェクト系の空席募集は、その責任者の方の権限が強いので決まったりしやすい ・らしいです。

 

以上、これまで私が民間、国際機関問わず就職活動をしてくるなかで感じた経験でした。

 

 

投資銀行って何?激務なのか?

投資銀行と聞いてイメージするものとして「激務」というのがあるかと思います。おそらく、一般的に「投資銀行」を指す場合に、会社そのものというよりも、投資銀行業務(M&A 等)を実行している部署を指すからだと思います。

 

投資銀行投資銀行部門は確かに激務です。投資銀行部門に所属する私の同期も、始業時間こそ朝9時からだが、帰宅時間は午前3時とか、徹夜とか、会社で寝泊まりとかがざらでした。

 

何をしているのか聞いてみたところ、とにかく財務分析と資料作成みたいですね。なんか午後11時とかに上司から「明日までにXXXの資料を作成しておいて」といった依頼がくることがよくあるみたいです(鬼ですね・・私の外国人部下に言ったらストライキされそうです・・泣)。

 

ただ、職位があがると、段々と自身のスケジュールもコントロールしやすくなるようです(それでも激務なのことに変わりないですが)。

 

 一方で会社としての投資銀行(日本でいうところの証券会社 *金融商品取引法施行によって、銀行も含めた包括的サービス提供が多いが)はというと、それこそ多種多様な業務があります。

 

まず事業セグメントとして(外資系金融機関や、昨今のメガバンクのように包括的金融サービスを提供している場合)は大きく以下になると思う:

 

投資銀行業務(M&A とか)

・銀行業務(銀行商品の売買、融資業務 とか)

証券業務(株式・債券の売買 とか)

*上記銀証業務の対象として、リテール(個人)、法人、富裕層特化といった風に分かれる

・アセットマネジメント業務(信託金の運用 とか)

 

で、これら事業を支えるために以下のような職種がある:

投資銀行業務(M&Aの案件を担当)

・株・債券セールス(それもプロダクトやリージョン毎に分かれる)

・トレーダー(顧客勘定、自己勘定によるトレーディング)

・株・債券リサーチ(セールス用に市況とか調べる)

・IT業務(社内システムの運営、整備 とか)

・オペレーション業務(証券決済、資金決済 とか)

・人事業務

・管理業務(ベンダー管理、テナント契約、備品提供 とか)

 

他、細かく言うとBCP(事業継続計画)担当とか、クレジットアナリストとか、間接購買担当とか、まあ、色々な職種が、投資銀行という事業体の中には含まれます。

 

 なので、当然ですが、これだけ大きな組織なので色々な職種があって、仕事があって、一概に全てが全て激務かというとそうではありません。

 

以下は、私が欧州系投資銀行のオペレーション部門に勤務しながら感じた各部門毎の特徴です(あくまで私見ですし、会社が変わると様子が変わると思います。参考程度にお考え下さい)。

 

投資銀行部門

激務。ワークライフバランスって何?というレベル。但し、求められるスキル、得られるスキルや人脈の伸びもすごい。

 

あと、軒並み士気が高い気がする。人事部が働き方改革と称して色々と施策をうっていたとき、投資銀行部門の若手から反対の声があがったというのを聞いて驚いたのを覚えています(なんか、土日出勤して仕事をするのは、早くスキルを高めたいからであって、自分の意思で勤務していると主張していました)。

 

新卒の給与で700万超えです。賞与もすごいですし、給与の伸びも早いようです。

*私の知り合いも、入社後半年程で、給与が100万以上あがったそうです(賞与じゃなくベースでです)。

 

日本語はマストですね。基本的に母国語、又は高いビジネスレベルの日本語がないと厳しいです。一方で、英語力はアピール材料にはあまりならないです。

 

・株・債券セールス

朝が早いイメージ。私が知っている若手社員は朝4時とか5時から会社にいましたし、一方で帰宅が早いかというとそんなことはなかったです(午前様はさすがになさそうでした)。

 

セールスだからか、綺麗な女性が多い気もします(気のせい?)。

 

年収はフロントなので高年収ですね。投資銀行部門と同様に、新卒のスターティングサラリーで700万超えです。

 

私が入社した頃は、英語力が高い日本人学生が採用されてましたが、私が辞めた2017年あたりは、英語が母国語でないと採用しないという方針に変わってました。

 

・リサーチ

(こんなこと言ったら怒られるかもですが)私の中で一番コスパ悪い気がします。同期もさっさと辞めていきました・・。長時間労働の割に、賞与が他フロントと比べて低めと聞きました(勿論、賞与金額の比較なんて、実際できないんですけどね。少なくとも私の周りはその認識でした)。

 

・アセットマネジメント部門

アセマネ部門とあまり関わることがなかったので、詳しくはないですが、アセマネ部門の社員さん曰く「外資系金融のフロント水準の給与がもらえて、基本午後8時には退社できるので、コスパは最高にいい」とのことでした。

 

私が知り合ったアセマネ部門の社員さんは、英語力が高い方と、それこそ殆ど話すことができない方と、両方いました。アセマネ内の職種によるものだと思います(因みに、英語ができる方は、フロントに多かったですね。一方で、アセマネ内のオペレーション担当は英語ができる方が少なかったです)

 

アセマネは、金融業界の中で数少ない今後も伸びていく分野とされているので、穴場かもしれません。

 

・富裕層向けビジネス(所謂プライベートバンカー)

ここも金融業界の中で数少ない今後も伸びていく分野とされる事業です。

 

プライベートバンカーのワークライフバランスは、退社時間に限ってみると、なかなか良いのではと思います。ただ、プライベートバンカーの性質上、顧客とのプライベートな付き合い(それこそ、海外旅行に同行したりとか、家族ぐるみの付き合いをしている方もいます)が多くあるため、そこも含めると、ワークライフバランスは有ってないようなものかもしれません。

 

英語は担当する顧客によりけりだと思いますが、英語ができなくても特にそれで落とすといったことはないようです。

 

・IT部門

外国籍の社員が非常に多いです。IT部門のフロアは、まるで外国にいるような雰囲気で、英語が飛び交います(でも、日本語で話しかけると日本語を理解できる人ばかりです)。

 

素人感覚からですが、IT部門の社員のITスキルや経験も本当にピンからキリまであり、ちゃんとIT的な解決策を提示できる方と、提示できない方に分かれますね

(毎回、「PCを再起動してください」としか言わない社員もいましたね・・。私の同僚も、その方に「プロファイルを再設定します」とか言われて、同僚のプロファイルを白紙にしてしまい、一から全てのシステムアクセスとか取り直してました。他のIT社員に聞くと「ありえん・・」って言ってました・・)。

 

IT部門(特にテクニカルサポート関係)はオフショアされているケースが多く、シンガポールやインドに在籍している社員と話すことが多かったです。

 

IT部門のワークライフバランスについては、正直担当しているシステムや、チームによりけりな気がします。担当しているシステムが悪さすると、それこそ深夜だろうが仕事してましたし、システムに問題がないとか、シフト勤務になっているチームであれば、結構スパッと定時で帰ったりしてました(外国人社員が多いのも理由の一つかもしれませんね)。

 

・オペレーション部門

私が在籍していた所です。正直、コスパはいいと感じていました。というのも、午後7時頃には社員の半数は退社し、午後8時頃には社員の8割は退社済でした。

 

私も平均すると6時台には退社できてました(その分、早朝5時とか6時から出社してましたが、これはあくまで私が満員電車が超絶嫌いだったため。出社したからには仕事してましたが・・)。

 

 勤務する上で英語は必須ですが(英語がないと、単に通常業務を処理するだけの人になってしまいます)、かといって母国語レベルが要求されるかというとそんなこともないです。

 

・人事部や総務部

ここもコスパはいいのではないでしょうか。ただ、オペレーション部門やIT部門でも言えるのですが、バックオフィス部門は全般的に外注化がどんどん進んでいます。

なので、単に通常業務を回す人を、わざわざ投資銀行で直接雇用しない傾向にあります。

 

以上、ざっくりとですが、投資銀行の内部について書いてみました(乱文ですみません、またリライトします)。あくまで私の個人的な所感であることご了承ください。